ヨガ インストラクターのブログ

座骨で立つ 1

皆様、お久しぶりです。
杉並のヨガハウスのユリアナガーデンのユリアナです。
...と久しぶりにしっかりごあいさつ。

ブログもHPも換気扇の掃除と同じで?
時間が空くと
無意味な罪意識で
作業ページがあけられなくなります。

最近やたら自分が書きたいと思う内容が、

思い入れが強くて濃すぎたり

すごく議論の必要な重い内容に口をだすことだったり

するのです。

今日も題名たてて、
さわりだけでもよいので書けるかなあという気持ちで、
一瞬顔が曇ります。


ヨーガをやる初心者の方が必ず口にすることは
『からだが固い』。
でもこの方が実際クラスに出るともっと大事な問題、
『坐れない』に気付かれます。
実際こっちのほうがはるかにつらいです。
(今日もそうした方に出会いました)

座るとは椅子などに腰かけること。
しかし『坐る』とは床にしっかり密着しての座するの意があるらしく、
別の言い方をすると座骨で立つことを意味するようです。

座骨。
おしりにあるゴツゴツした骨。
骨盤についているとがった部分です。
ここがそんなに大事かって?ええそうですとも。

座骨が立たないと仙骨が立たず、
エネルギーも呼吸も通らないのです。
座骨が立つことで、
健康面でも大いに影響あり。
だって腹力のあらわれだからです。

とくに踊りをやっている人間には
かならず必要な要素です。


立つとか歩くとか呼吸とかって、
あまりに多くの人が普通無意識でやっていることなので
これをある深さを持って意識しようとするとすごく難しいと思います。

この座骨で立つ力は一般的には筋力の力のなさが指摘されるらしく、
フィットネス系にいくと、筋力アップを強く勧められるようです。

もちろんこれも正しいです。

ただし私の感覚だと、そのまえに緊張してきっている何か
(どこか一カ所の名前のついた筋肉や内臓部位をさすのではなく、
腹部や腰部の臓器や骨、筋肉のつながりの気がする)を弛める必要を感じます。


たしかにがんばって座骨を筋力のみで引き上げる方法もあります。

でもこれ、がんばるので苦しいのです。
続かないのです。
ヨーガの本来の目的は幸せになることです(キッパリ言い切ります!!)
だとしたら、これでは、幸せにはなれない人もでます。

昔は私もこの方法を生徒さんたちに指導していました。

でも何かが違うなあと。
そして無理に筋力のみで立つ指導はしなくなり、
徹底的に骨盤内臓器やその周辺の緊張を弛める指導となりました。

これは1回でも確実に結果は出て、
みんなスッとした胴回りになり、
立ち姿もスラリとした美しさがでてきます。

時間はかかるものの、月2回ペースで半年ほど続けていくと、
緊張がとけ、力がついて、みんな綺麗な坐法をとるようになり、
当然立ち姿も体調も変化してゆきます。


ただし続けないとまたべちゃっと潰れていくのです。

そんなことをクラスでいつもお伝えしていたある日のことです。


私の『がんばらないらくらくヨガ』を読んでぜひとも
私にヨーガ習いたいという方からご連絡を頂きました。

私とほぼ同年代であるその方は
かつて脊髄を損傷され、現在は車いすを使っておられるそうです。
そして横浜からこの杉並にご自身のみでお超しになると言われる。
毎日横浜から都心まで仕事で通勤しておられるので
ここまで来るのにさしたる問題はないときっぱりとおっしゃいます。

ここユリアナガーデンは入口に階段があるし、
最寄り駅からそこそこの距離があるため、私は心配でした。
以前クラスをやっていた駅近の永福町の地域センターならば、
車椅子用のスロープもあるので、こちらで個人レッスンをお願いしました。


そしてその方とお会いして私はいくつもの驚くことに
出会ったのです。
それはまたおいおい書きますが......。

もっとも私が驚き、そして感動したことは、

この方、いわゆる二足歩行のための足裏で立つことはできないかもしれませんが、
力強い座骨でしっかり床をつかむことができていたことでした。

この方の坐法は軽く10年はヨーガをやってきたであろう方に匹敵する
山のような堂々たる坐法で、
しっかりと根を張るように組んでおられました。

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