みなさまおひさしぶりです。杉並のヨガハウスの看板娘、うめ子の登場でございます。
日もとっぷっりと暮れ、小さな庭の水やりがてら外に出てみる。
ちょっとツライのは。。
かれこれ山梨から買ってきてひと月近く放置している苗や、
虫食いの薔薇のはっぱをみることだ。
これ、ものすごい罪悪感にかられる。
その傍らでウメ子が
「あんたがだらしないのは今始まったことじゃないからしょーがないさね」などと慰めてくれる。
ああ、この私のやるせない気持ちがわかってくれるのはやっぱりうめ子だけなのね。
うめ子のそばでしばし目を閉じるとすぐ瞑想がやってくる。
庭の縁台のふちで足をブラブラさせて風が吹くだけで、そこは南インドのアルナーチャラだ。
→スンマセン。完全に世間のツマハジキのポエマーになってます。読飛ばして本文へどうぞ。
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うめ子は昨年の工事のおかげで今年はほとんど実をつけていない。
でもあおあおとした葉はかつて病におかされた日々のことを思うと
別人のように元気である。
数年前のこと。うめ子はひどい貝殻虫とうどんこ病におかされ、
葉先は縮み、梅の実は茶色に痛んだものだけらになった。
うめ子の生活環境は劣悪で、ブロック塀によりかかりながらやっとこさで立っていたため、
塀による幹の痛みがひどかったので、大工さんに頼んで家の屋根にワイヤーでしばりつけるという保護策をとった。
人が怪我をすると体力をなくしたり細菌感染するように
うめ子も病気にやられ、ある造園家の講演によると、
うめ子の状態は人間でいえばがん細胞にやられている状態らしかった。
ある日気付くとうめ子の幹や枝に直視するのもオソロシイ赤黒い虫のようなものが
びっしりと隙間なく埋め尽くされている。
科学者とは名ばかりのうちのオットが驚き慌て、
写真にとってFBにのせて大騒ぎしたところ。。。
たいへん優秀な科学者の友人から
「何いってんねん。それ、カイガラムシの天敵アカホシテントウのさなぎですやん。大事にせな、あきまへんで」とのこたえが。
虫恐怖症の夫がすぐさま殺虫剤でやっつけようとしたのは
まさに天からの救いだったのだ。(つづく)
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