今時こどもの運動会でもお目にかからなくなったゴザ。
2/1のWSで講師の松田恵美子先生に探すように命じられて
一番困ったものです。
墨で会場の畳を汚さないためなら、ビニールシートではダメなのかと尋ねたところ、
『ビニールシートでは気が通らないのよ!!』と一括されました。
な、なるほど。
石油由来の便利グッズはここでは禁止なのですね。
たしかにウレタン加工された床と
無垢の床は天地ほど肌触りも質感も違う。
とっても納得だけど、季節はずれでゴザは100均あたりではみつからない。
習字道具もキビしかった。今時の小中学校の習字道具の硯って、
プラスティックの真っ黒なただの箱で、
こどもたちはそこに墨汁を注ぐだけなんです。ご存知でしたか?
いったいいつから硯がプラの箱になっちゃったのかは知らないが、
これでは字を書くことの意味合いがぜんぜんちがちゃったと思います。
書写の時間に硬筆習字といって、鉛筆で字を書く授業が昔ありましたが、
これは今も一応ある。
ところが黒板にお手本になるような字が描ける先生が少なくて、
書写専門の先生がいたりする。
日常の授業、こどもたちは美しい字に囲まれるとはいかないみたいです。
今回は字のキレイに描く書写の技術を学ぶわけではありません。
書道というスタイルで自分の『気=エネルギー』を通し、
スッキリしたからだと頭の整理をするワークショップなんです。
これを『和』の世界で成り立たせるのは上記のような事情でタイヘンで、
したがってとっても非日常的で、
希少価値のあるワークになるってことなんでしょう。
ということで、気を通しやすい環境で
もっとも大切なアタマの中の気を通すんですよね。
私も3年ぶりにとても楽しみです。
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